出っ歯(上顎前突)
出っ歯(上顎前突)について
出っ歯(上顎前突)になる原因
まずは子供の頃の癖などが問題となる事が考えられます。指しゃぶり、下唇を噛む癖、口呼吸、赤ちゃんの時の飲み込み癖が残っているなどの場合です。
また、吹奏楽(特にサックス、クラリネット)などでも同じように力が掛かるので、出っ歯や開咬になりやすくなる可能性が考えられます。
また、骨格的な事が考えられます。
・単純に上顎が平均よりも成長しすぎている場合
・上顎は平均的な大きさだが、下顎の成長が弱い(劣成長)で見た目が出っ歯
・また、上記の2つが合わさったもの
など、いろいろな原因が考えられ、またそれにより治療法も異なるので、しっかり検査を行い、原因を突き止め治していきましょう。
出っ歯(上顎前突)を矯正する際の矯正方法
子どもの時期で悪習癖(指しゃぶり、口呼吸など)が原因の場合は軽度のものであれば、それが改善されるだけで、自然と治るケースもあります。
また、唇の力が弱い場合、ベロに押されて上顎前突や開咬(前歯がかみ合わない)状態になる事があります。この場合は筋機能療法などによって口の周りの筋肉を鍛えることによって改善をはかります。
子どもの場合、歯槽性(歯の角度などに原因)の場合はマルチブラケット装置での矯正が可能です。子どもの場合で、骨格性(骨の成長などに原因)の場合はヘッドギア、アクチバトール、バイオネーター、フレンケルなど、状態により様々な装置を使用します。
成人矯正の場合は、マルチブラケット装置を使用します。成人矯正において骨格性(顎変形症)によるものは外科処置になる可能性があります。
出っ歯(上顎前突)の症例
①症例
22歳9ヶ月女性、診断名Angle2級上顎前突。
マルチブラケット装置を用い、智歯を抜歯し治療した。
主訴 | 前歯が前に出ている |
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治療期間 | 1年3ヶ月 |
治療費 | 835,000円 |
治療のリスク | 齲蝕の罹患リスクの上昇、矯正力による歯根吸収 |