上大岡のやさしい歯医者 : 〒233-0001 横浜市港南区上大岡東2丁目42-22

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上大岡のやさしい歯医者 上大岡にしだ歯科クリニック

診療内容CEREC治療

CEREC治療について

CEREC(セレック)とは?

CERECとはドイツで生まれた医療機器で、日本では今のところ被せものなどを作るのがメインとなっておりますが、インプラントのガイドを作ったり、一部の矯正治療で使用されたりしております。
海外では同じCERECを用いて、入れ歯の作成、歯周病の診断など様々な用途に用いられています。
海外で使われているものと機械自体は同じなので、今後日本でも用途が拡大される可能性があります。

CERECでできることは?

簡単に言えば歯の3Dプリンターのような物です。
通常被せ物を作るときの印象(ゴム見たいな型取り)をカメラ(光学印象)でデータとして読み込むことによってできます。
そのカメラで撮ったデータ上で模型を作り、被せ物を設計し、トリミングマシンで削りだす事ができます。



~こんな方にお勧めです~

これを機にしっかり予防していきたい

なるべく治療期間を短くしたい

白い歯を入れたい

金属アレルギーが心配

歯の型取りが苦手、嘔吐反射が強い

歯の形を細かく調整したい

CERECのメリット・デメリット

メリット

1 day treatment

通常7日から10日程度かかるところが、技工所を介さないので1日でできる。
歯の形を作った日にカメラで型取りを行い、設計、削りだしを行う事ができるので、その日のうちに被せ物がセットできる。
※ただし、事前診断が必要です。

虫歯の再発予防になる

歯を削り、歯の中の象牙質が露出すると、象牙細管に約8時間で虫歯の細菌(ラクトバチラス)が入り込むと言われています。
CERECではこの時間を短くできるのでその後の虫歯の再発を少なくする事ができます。
また金属のようにめくれ上がってそこから虫歯になるリスクをおさえる事ができます。

 

セラミック治療の値段を安価に抑える事ができる

通常、型取りをして、模型を作り、技工所に出して、そこで被せ物が作成されますが、CEREC治療では技工士を介さないのでその分値段も安く作成することができます。

 

メタルフリーで治療ができる

金属を使わないので、金属アレルギー、メタルタトゥー(歯茎に金属の成分が沈着して黒くなる)の心配がない。

 

多種多様な素材のブロックから患者様に合った物を選び削りだせる

とても硬いブロックから、柔らかめのブロック、仮歯用のブロック、光を通すブロック、光を通さないブロックなど様々な種類のブロックがあるので、用途にあった治療をすることができます。

 

もとの歯と同じ形を作る事ができる

あらかじめカメラでスキャンしておく事により、被せ物も全く同じ形を作る事ができます。
また、仮歯を作成し、歯茎の状態が安定したり、感覚が慣れて来たところで、仮歯をカメラでスキャンし、慣れてきた仮歯と全く同じ物の作成も可能です。

 

デメリット

自費になる

今のところCEREC治療は保険が効かないので、通常のセラミックの治療に比べると安く済みますが、保険の銀歯などに比べると値段がかかります。

個性の強い歯では色が合わせづらい

グラデーションの入ったブロックなどもあるので、通常の場合はほとんど問題がありません。
ですが元の歯が縞模様になっていたりすると、CEREC治療ではブロックからで削りだすので色が合いづらい事があります。
当院では削りだした後に色をつけて、さらに焼成する機械も導入していますのでこの点はあまり問題になりません。

出血が多いとカメラで読み取るのが困難

これは通常の型取りも同じですが、出血量が多いと型取りが上手く行きません。
あまり歯茎が腫れていたりする場合はいったん仮歯を作らせていただいて、歯周病の治療を行ったあとに被せ物をします。

大きな被せ物はできない

当院では3本までのブリッジは作成が可能ですが、かなり大きいブリッジになると、削りだす機械が対応できないので、光学印象でとったデータを専門の技工所に送り被せ物をつくります。
この場合は1日でセットまではできません。

最後に

CERECはまだまだ日本での普及率も低く、歯科大学での教育もまだまだ(海外だと専門の科もあれば、大学で教育もされている)ですが、近年のデジタルの技術進歩により今後、デジタルデンティストリーといわれるこの分野は増えて行くと思われます。
一昔前は適合もあまりよくありませんでしたが、最近では熟練の技工士と同じかそれよりも良いレベルまで精度があがってきました。
しかも技工士の腕によるばらつきもありません。
実際、保険治療でもCAD/CAM冠が保険の適応になりました。

ただし保険の場合は型取り(材料が収縮)が必要で、石膏模型(材料が膨張)を作る必要があり、それをコンピューターで読み込むため直接読み込むより誤差が出やすくなります。
デジタルデンティストリーはどんどん発展する分野になりますので、今後も患者様の利益になりそうなものはニーズに合わせて導入して行ければと考えています。

CAD/CAM(Computer-Aided-Dsign/Computer-Aided Manufactureing)=コンピューターを利用し、設計・生産を一貫して行う技術。工業界でも使われています。